「バレンタイン・デーは、教会と関係がありますか?」
「教会だより」 2006.2月号・キリスト教Q&A 牧師 佐野兼司
2月14日はバレンタイン・デー(Saint Valentine’s Day)。
「聖バレンチノの日」という意味で、カトリック教会の殉教者バレンチノを記念する日です。
バレンチノは紀元3世紀頃の人で、イタリア・ウンブリア地方テルニの司教でした。
当時、キリスト教はローマ皇帝の迫害下にありました。時の皇帝クラウディウス2世(在位268~270)は、兵士が家族を恋しがって軍の士気が低下しないように、兵士たちの結婚を禁止していました。バレンチノは、兵士たちをかわいそうに思って、結婚を望む兵士たちのため、密かに結婚式を執り行っていました。それが皇帝の知るところとなり、怒った皇帝によって、バレンチノは270年(269年?)2月14日に処刑されてしまいます。
カトリック教会は、バレンチノを聖人とし、2月14日を彼の記念日としました。
中世になると、この日に異性にカードや贈り物を贈って愛の告白をする習慣が広がったそうですが、これは直接教会とは関係ありません。ちなみに、カトリック教会では第2バチカン公会議(1962~65)で典礼改革がなされ、聖バレンチノの日は、現在では公式には祝われていないとのことです。
女性が男性にチョコレートを贈るのは日本独特のものだそうで、欧米では恋人に限らず、友だち、家族などがお互いにカードや花束、お菓子などを贈るとか。日本独特の習慣は、1958年(昭和33年)、メリーチョコレートという会社が東京・新宿の伊勢丹デパートで「バレンタインには女性から男性へチョコレートを贈りましょう」というキャンペーンを行ったことが始まりだそうです。
私たちプロテスタント教会にはカトリック教会がいう「聖人」の概念がありませんので、教会として「聖バレンチノの日」を祝うことはありません。カードや花束などを交換することは、一般的習慣としておおらかに受けとめています。アメリカでは、聖書が教える真実の愛を知ってもらうために、この日に、パーティー形式の「恋愛・結婚セミナー」を開く教会もたくさんあるそうです。

「聖バレンチノの日」という意味で、カトリック教会の殉教者バレンチノを記念する日です。
バレンチノは紀元3世紀頃の人で、イタリア・ウンブリア地方テルニの司教でした。
当時、キリスト教はローマ皇帝の迫害下にありました。時の皇帝クラウディウス2世(在位268~270)は、兵士が家族を恋しがって軍の士気が低下しないように、兵士たちの結婚を禁止していました。バレンチノは、兵士たちをかわいそうに思って、結婚を望む兵士たちのため、密かに結婚式を執り行っていました。それが皇帝の知るところとなり、怒った皇帝によって、バレンチノは270年(269年?)2月14日に処刑されてしまいます。
カトリック教会は、バレンチノを聖人とし、2月14日を彼の記念日としました。
中世になると、この日に異性にカードや贈り物を贈って愛の告白をする習慣が広がったそうですが、これは直接教会とは関係ありません。ちなみに、カトリック教会では第2バチカン公会議(1962~65)で典礼改革がなされ、聖バレンチノの日は、現在では公式には祝われていないとのことです。
女性が男性にチョコレートを贈るのは日本独特のものだそうで、欧米では恋人に限らず、友だち、家族などがお互いにカードや花束、お菓子などを贈るとか。日本独特の習慣は、1958年(昭和33年)、メリーチョコレートという会社が東京・新宿の伊勢丹デパートで「バレンタインには女性から男性へチョコレートを贈りましょう」というキャンペーンを行ったことが始まりだそうです。
私たちプロテスタント教会にはカトリック教会がいう「聖人」の概念がありませんので、教会として「聖バレンチノの日」を祝うことはありません。カードや花束などを交換することは、一般的習慣としておおらかに受けとめています。アメリカでは、聖書が教える真実の愛を知ってもらうために、この日に、パーティー形式の「恋愛・結婚セミナー」を開く教会もたくさんあるそうです。
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